本日は、「2019ホノルル歌舞伎~日系移民150周年事業~」のHPにお越し戴きありがとうございます。
明治元年に初めて日本人がハワイに移住し、本年(平成30年)で150年目を迎えました。全てが便利になっていると思われる現代に生きる我々には、想像もつかない過酷な暮らしの中で日系移民社会を構築し、ハワイが快適で過ごし易く便利なリゾート地として、日本人が毎年約200万人渡航出来ているのも、移民者150年間の壮絶な御苦労の上に我々が享受しているに違いありません。
最初の移民者「元年者」の追悼と供養のために、そして150年間に敬意を表し、ふるさと日本の伝統芸能「歌舞伎」を捧げたくこの企画を立案しました。
現在ハワイで活躍する日系4世5世の方々は、正座をし、お辞儀をして流暢でなくとも日本語でのご挨拶は出来るのです。ベントウ、オカズ等日本語を元にハワイで流通している言葉の数々、日系移民が携えた着物から裁断し作ったアロハシャツ、コナコーヒーの復活等々、日本人ならではの勤勉さを持ち味に、日本文化をも繋ぎ続けている彼らの足跡を、ただ観光として訪れるだけでなく、ハワイで心地よく滞在する時間のひとときを観劇という形で、寄与していただき、辿って下されば幸いでございます。
皆さまの沢山のご来場こそがこの公演の成功につながり、現代に生きる我々が、先人たちに恩返しできるひとつの機会ともなり得ると思います。
どうか、ハワイの地での歌舞伎公演を皆さまお一人お一人のお力で盛り上げて頂きたく、衷心よりお願い申し上げます。