コラム・インタビュー

インタビュー

【コロナ禍での音楽活動④】
杉並区民オペラ・めいた音楽院
  指導者 大久保眞氏、須永尚子氏

  JTB演奏旅行デスクでは、コロナの影響を受けながらも音楽活動を継続・再開しようと日々努力している音楽団体の指導者に、【コロナ禍での音楽活動】をテーマにインタビューを行っています。

 第4回目の今回は、コロナ禍の世の中で最も練習や本番の公演に影響が出ているであろう合唱・コーラスの指導を複数団体で行っている大久保眞氏、須永尚子氏にインタビューを行いました。

 新型コロナウィルスはエアロゾル感染の可能性があるため、特に飛沫が飛ぶ恐れのある合唱は感染症拡大防止のためのガイドラインが徹底されています。オンライン合唱、合唱用マスク…様々な工夫を凝らして合唱活動を存続させていこうとする指導者たち。

 今回はそんな合唱業界の苦悩も伺いながら、未来の演奏会・演奏旅行へ想いを馳せるインタビュー内容となっています。

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-(JTB)各先生方のコロナ以前の主な活動について教えてください

大久保先生:

 コロナ前は、「女声アンサンブル虹」、「混声合唱団しあわせ」、「杉並区民オペラ合唱団」など、合唱団を8団体ほど指導していました。しかし、このコロナの影響でその内6団体は活動が休止してしまっています。 自分自身もステージで歌う本番が年に何回かありましたが、本番はキャンセル続きです。今度の4月に足利で本番があるくらいですね。

須永先生:

 私は大学で週に2回授業をしています。あとは、「コーラスさくら」、「尚子組」、「ジョナ」などを指導し、「混声合唱団樹林」、「杉並区民オペラ合唱団」ではボイトレを行っていました。 コロナの影響で、団体により活動状況は様々です。月に3回活動をしていのが1回に減った合唱団もあれば、医療従事者の方が多い合唱団は活動休止になりました。それでも、9~10月以降、少しずつ活動が再開されていきましたね。

練習風景

-(JTB)コロナウィルスの感染拡大によって受けた、活動への影響を教えてください

 大学の授業については、緊急事態宣言下の4~5月はオンラインレッスンを導入し始めました。6月からは、希望者によっては対面レッスンも行っていますが、やはり対面は感染のリスクが怖いという学生については今でもオンラインレッスンを行っています。ただ、学校外での本番は全てなくなってしまいました。唯一、先日私の卒業生たちである門下会のメンバーは無観客の中行えました。

-(JTB)オンラインでの合唱レッスンはいかがですか?

 とにかく難しいです。オンラインですとどうしてもタイムラグがありずれてしまいます。そうなりますと、伴奏と合わないですし、先生とも合わないです。合唱でオンラインは難しいと実感しましたね。 今は、対面で行う場合は、お互いがなるべく距離を取って、マスクをしたまま歌ってもらっています。

-(JTB)アフターコロナに向けて、声楽活動・合唱活動を継続していくために必要なこと・大切なことは何だと思われますか

 正直なところ、現在模索中です。フェイスシールドを使用すると、声がフェイスシールドの中で響いてしまうので、自分の声ばかりよく聞こえてしまって他の人と声を合わせて楽しむことができないのです。素晴らしい方法があれば教えてほしいくらいです…。

-(JTB)合唱団に所属することは、歌を歌う喜びはもちろんですが、お友達と定期的に会ってお喋りする楽しさというのもありますよね

 そうなんです。それなのに、合唱団によっては1年ほど会ってない合唱団もありまして…。辞めてしまうのではないかと本当に心配です。

-(JTB)このコロナ禍でご自宅に居る時間も増えたかと思いますが、何かチャレンジしていることはありますか?

 久し振りに語学の勉強をきちんと始めてみました。あとは、YouTube配信の勉強をしています。日頃、本番会場に足を運んでくださるご家族はもちろん、地方に住んでいるご家族やご親戚、お友達などにも見てもらえるチャンスだと思いまして。コロナ禍ならではのプラスの機会となりました。

-(JTB)海外演奏旅行についてお聞かせください

 これまで、1年おきのペースで海外演奏旅行に行っています。シンガポールからはじまり、イタリア、ウィーン、ドイツ、イギリスなど様々行きましたね。

2019年に行われたウィーン演奏旅行の様子

本番前の発声練習

-(JTB)海外演奏旅行の魅力はなんですか?

 合唱をやっている方は主婦層が多いので、ご家族に対して、海外旅行に行くことへの大義名分となっているかもしれません(笑)  海外の音楽や文化に触れるのはもちろんのこと、やはりお食事・お買い物も楽しめるのが魅力ですね。海外旅行に行こうと思うとツアーの行程がすべて決まっているパッケージツアーも多いですが、私たちはあえて自由行動を多い行程を組んでもらっています。そうすることで、皆さん事前に調べてから参加するんです。

中には、ガイドブックに載っていないようなコアな内容を半年前から調べて、現地で思いっきり楽しんでいる生徒さんもいらっしゃいます。事前の勉強や下調べで、旅行がより楽しくなりますからね。そのため、海外演奏旅行の参加者の方はリピーターが多いです。 今は海外演奏旅行には行けず、本番もなく、目標となるようなものがない中でモチベーションも下がってしまうかもしれませんが、時間がある今だからこそ、家で色んな曲を聴いて、「この曲をやりたい!あんな風になりたい!」などの発信が生徒さんから出てくるようになるといいですね。

ウィーン市庁舎での演奏は、現地聴衆から拍手喝采をあびた

(インタビュアー:JTB演奏旅行デスク)

★★めいた音楽院ではニーズに合ったピアノ伴奏を行います。★★

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