コラム・インタビュー

インタビュー

【コロナ禍での音楽活動②】
ハーラウ オ ケアラニ
  主宰 南 由希子氏

JTB演奏旅行デスクでは、コロナの影響を受けながらも音楽活動を継続・再開しようと日々努力している音楽団体の指導者に、【コロナ禍での音楽活動】をテーマにインタビューを行いました。

第2回目となる今回は、本拠地・群馬県を中心に、東京・茨城にも拠点を持ち、約200名の生徒さんを持つフラハーラウ(=グループ)を主宰し、群馬県立女子大学アロハダンスサークルの指導者でもある南由希子氏に話を伺いました。

★ハーラウ オ ケアラニのホームページ★
https://www.halau-o-kealani.com/

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-(JTB)ハーラウ オ ケアラニについてコロナウィルス感染拡大以前の主な活動について教えてください。

 (南氏)私たちのハーラウ(=フラのグループ)は群馬県を中心に東京都(上野・品川)・茨城県(つくば)にも支部を持っており、教室のホイケや各地の大きなフライベントへの出演以外にも、老人ホームやデイケアサービス、商業施設でのパフォーマンスなど、地域密着の活動を中心に日々練習に励んでいました。地域の皆様に喜んでもらえることが、活動の大きなモチベーションになっています。

一方、生徒さんは多くの学びと経験を得るために国内外のコンペティションにも積極的に参加しています。過去30回ほどのコンペティションに出場し、優勝・準優勝・入賞など多くの賞をいただきました。

また、本場のフラに触れる機会を持つために、ハワイのイベントやコンペティションにも参加しています。その際は、私のクム、カマカクコナの元を訪れ、たくさん勉強をさせていただいております。また、JTB主催のホノルルフェスティバルで踊りを披露するなど、学びや体験の場も多く作っていました。

今は3密を回避した屋外でパフォーマンスを再開している



-(JTB)コロナウィルスの感染拡大によってフラ業界が受けた影響を教えてください。

 (南氏)フラは群舞ですし、密になりますので、コロナウィルス感染拡大の影響で活動が行えず、練習も休止状態となり、イベントへの出演やツアーなどすべて中止となりました。楽しみにしていた3月のホノルルフェスティバルも参加が取りやめとなり大変残念な思いをしました。ほかの教室やハーラウも同様に、パフォーマンスを披露する場がなくなりました。

そこで、どのようにしたらインストラクター・生徒の皆さんとコミュニケーションを継続できるか、2月の段階から皆で考え対策を打ってきました。その一つが、【生徒さん全員にオンラインツールをダウンロードしてもらう】でした。生徒さんの年齢層が幅広いため、普段からデジタルツールに親しくない生徒さんもいましたが、生徒200名のひとりひとりにこれから来るであろう非常事態下のハーラウ活動に備えてもらうために、Zoomセットアップしてもらいました。できない人には私やインストラクターが生徒さんの自宅まで伺い、ご家族の協力を得ながら、セットアップを手伝い、使い方をレクチャーしました。

このおかげで、自粛期間中も皆とコンスタントにコミュニケーションが取れ、いつの間にか皆がオンラインツールを使いこなし、離れていても繋がる環境を作ることができました。

インストラクターによるオンラインレッスンの様子。オンラインで絆を絶やすことなく活動を継続



この環境を利用し、オンラインだからこそじっくり学べる講座を考えました。そして、生徒の皆さんへ無料で様々なフラの学びの場をオンラインで提供しました。ベーシックステップ講座、メレフラパーティーソング講座、ハワイの歴史講座、ハワイ語講座、オリ講座、ウクレレ講座など、家にいながらフラについて上達している、いつの間にか詳しくなっているような機会を提供したところこれが好評で。

6月に入りスタジオレッスンが再開されると皆一回りも二回りもフラが上達し、熱意がさらにアップして現れたんです。家で過ごすこの期間ならではの自己研鑽期間でしたね。オンラインツールでつながっていたので、教室の一体感や連帯感は衰えず、この期間退会された生徒さんもほとんどいませんでした。



-(JTB)世間では【ウィズ・コロナ】と言われていますが、「新しい生活様式」下での新しい取り組みについて教えてください。

(南氏)フラのパフォーマンスは、もちろん皆で集まり対面しながらレッスンや披露をすることがベストですが、今回のコロナウィルス感染拡大を経て、デジタルでのレッスンやパフォーマンスの良い点も見えたことが、いわば【マイナスからプラスに変える】大きな発見でした。

やむを得ない引っ越しなどで教室に通えなくなった元生徒さんも、インターネットであれば一緒に活動に参加できます。自宅から教室に通えないメンバーも同様です。オンラインレッスンやオンライン講座は今後継続していきたいと考えています。


そうした活動の一環で、月に1度、オンラインハワイアンライブパーティーを開催してきました。私は音楽活動もさせていただいておりますので、生演奏での配信ライブを行い、生徒の皆さんに楽しんでいただく企画を実施してきました。

生徒さんたちは自宅で思いっきり踊ったり、中にはこの時間に合わせて自宅のお庭で家族でバーベキューをしながらフラを楽しんだり。新しいフラとの生活が生まれています。

演奏セッションをオンラインで生配信。生徒さん達はリアルタイムの演奏でフラを楽しむ



また、再開した教室でのレッスンではクラスを細分化してレッスンを行っていますが、やはり短時間で行う必要があるため、以前のような十分なレッスン量が確保できません。そうした場合に、オンラインツールを使って補講を行うなど、リアル×ネットをうまく使いながらレッスンを行っています。



-(JTB)今後のハーラウ オ ケアラニの活動について教えてください。

(南氏)今後の取り組みの目玉として、You Tubeチャンネルを開設し、生徒さんのパフォーマンスを広く一般の方々にも観ていただく機会を作る予定です。こうしたリアルな発表会に代わる、いわばデジタル発表会は、やはり日ごろの練習の成果を披露する場として生徒さんにも必要ですし、私たちの活動を知っていただくチャネルとして今後力を入れていきます。

★ハーラウ オ ケアラニのYou Tubeチャンネル ぜひご覧ください!



また、3密を回避した屋外でのパフォーマンスなども行ってまいります。JTBさん、ぜひ安全でおもしろい会場があれば紹介してください!

最後に、ハーラウ・オ・ケアラニが全面的に支援・指導している「群馬県立女子大学アロハ・ダンスサークル」についても触れます。卒業旅行を兼ね毎年3月に開催されるホノルルフェスティバルに参加していました。

一度行くとリピートしたくなるんですよね、ホノルルフェスティバルは。本場のクムたちが集い座学を繰り広げる「イケポノマ・ホノルル」に参加しフラの神髄に触れたり、同時開催のホノルルレインボー駅伝にも参加したり。ハワイの自然と文化を存分に体験する機会でした。

群馬県立女子大学アロハ・ダンスサークル



2020年3月のフェスティバルは中止となり、また、国内でのコンペティションも延期となっておりますが、学生をはじめ私たちケアラニは落ち込むことなどなく、しっかりと前を向いて歩いています。この状況になったからこそ見つけた新しい方法で止まることなく活動し、皆で心ひとつに歩き続けます。


もし2021年以降、ウィルス感染も落ち着き再開するのであれば、参加したいと思います!

                 

(インタビュアー:JTB演奏旅行デスク)



★ハワイと日本の国際交流イベント【ホノルル・フェスティバル】
https://www.honolulufestival.com/ja/
毎年3月にハワイ・ホノルルで開催される、文化交流イベント。ハワイコンベンションセンターやアラモアナショッピングセンターのステージでパフォーマンスを行い、本場ハワイで日頃の練習の成果を披露する機会となります。

※イベントや参加についてのお問合せは下記までお気軽にご連絡ください。
JTB演奏旅行デスク 担当/三好
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お電話:03-5539-2757(平日9:30~17:30)